【2026年】市場動向から読み解くピラティス業界の集客方法!勝ち筋はMEO・予約導線・SNS

【2026年】ピラティス業界の市場動向!集客の勝ち筋はMEO・予約導線・SNS

ピラティスは人気が続いていますが、いざ出店や集客を考えると、こんな疑問が出てきませんか。

ヨガと何が違って、どこで差がつくのか?

広告費をかけるなら、まず何からやるべきか

先に結論だけ書くと、直近は伸びているのに、淘汰も進む局面です。伸びているからこそ参入が増え、似た業態が増える。結果として、立地とポジションが曖昧なスタジオほど集客が不安定になりやすい構図です。

この業界の
『ゲームのルール(2026年視点)』

  • 市場は拡大傾向だが、どこにでもある店は選ばれにくい。
    • 価格だけで勝負になると廃業リスクが高まる。
  • 年齢層で継続のしやすさが変わる。
    • 訴求(目的)と導線(予約のしやすさ)を分けた方が運用が安定しやすい。
  • 予約・会員管理の仕組みが弱いと、せっかく体験が入っても取りこぼしが起きる。
    • 特に、返信が遅い/空き枠が見えない/決済が面倒、は離脱要因になりやすい。
市場全体のリスクとチャンスの構造
  • ヨギー破産(負債6.2億円)に象徴される競合が激化している。
  • 若年層は入会キャンペーンオファーにより獲得は容易だが、時間の確保や継続率によって短期離脱の可能性。
  • 週1回以上運動実施率52.5%(2024年)、コロナ後の市場回復で7,100億円規模のため拡大は今後も見込まれる。
  • ChatGPT、Google Gemini等が新たな集客源に(流入比率1%だが急成長中)なっている。

この前提を踏まえて、ピラティス業界で効きやすい集客は次の3つが軸になります。

  • MEO(Googleマップ):地域指名(例:「新宿 ピラティス」)の受け皿
  • SEO(検索コンテンツ):比較検討層の不安を解消して予約につなげる
  • Instagram:雰囲気・人・体験価値を伝えて“指名”を作る

ここから先は、市場規模 → 顧客の変化 → 価格帯とチェーンの動き → 集客設計(MEO/SEO/SNS)→ 運営DX、の順でまとめます。

無料Web診断
貴社のWeb戦略、
”勝ち筋”は見えていますか?

Question 1/5

Q1. 競合と自社の「差分」や「立ち位置」を、
毎月定量的に把握できていますか?

診断イラスト

本レポートで使用したグラフ・チャートは、上記公的統計および業界調査データをもとに作成しており、一部の推定値・概算値は、複数データソースを組み合わせて算出しています。最新データの詳細は、各出典元の公式サイトをご確認ください。

目次

【市場規模】年平均成長率は8.9%と成長トレンド

ピラティス・ヨガ市場は世界的に急成長しており、日本も例外ではありません。健康意識の高まり、高齢化社会における予防医療への関心、女性の社会進出に伴うセルフケア需要の増加が市場拡大を牽引しています。

日本のピラティス・ヨガスタジオ市場規模と予測
日本のピラティス・ヨガスタジオ市場規模
  • 2024年:約1兆6,799億円(107億ドル)
  • 2033年予測:約3兆9,407億円(251億ドル)
  • 年平均成長率(CAGR):8.90%
  • グローバル市場(2032年予測):約12兆4,815億円(795億ドル)、年平均成長率8.39%

補足:この数値は日本のピラティス・ヨガスタジオ市場全体を示しています。ピラティス専門スタジオは市場の一部を構成します。為替レートは1ドル=157円で換算しています。

出典:IMARC Group「Japan Pilates and Yoga Studios Market Report」2024年
https://www.imarcgroup.com/japan-pilates-yoga-studios-market

上記からわかることは、『ピラティス市場は急成長(年8.9%)する一方、フィットネス業界全体では倒産が過去最多(28件/2023年度)』となっており、二面性になっています。

無料Web診断
ピラティススタジオ経営、
競合と差別化する「ブランド戦略」は見えていますか?

Question 1/5

Q1.
競合と自社の「差分」や「立ち位置」を、
毎月定量的に把握できていますか?

診断イラスト

ピラティスユーザーの行動・ニーズの変化は?

ピラティス利用者の主要なニーズは主に下記4点。

  • 姿勢改善
  • 体幹強化
  • ダイエット
  • 健康維持

特に50〜70代は「腰痛・肩こり改善」「転倒予防」「健康寿命延伸」「若い時の動きの再現」を重視し、継続率が高い傾向にあります。

ピラティス利用者の年代別割合
ピラティス利用者の属性
  • 年齢層:30〜50代が中心(マシンピラティスは20〜60代以上まで幅広い)
  • 性別比率:女性約70%、男性約30%
  • 主な目的:年代によって大き変化する
    • 20〜30代:ダイエット、ボディメイク、産後ケア
    • 40〜50代:姿勢改善、体力維持、ストレス解消
    • 60代以上:腰痛・肩こり改善、転倒予防、健康寿命延伸

また、LTV(顧客生涯価値)は年齢層が高くなるにつれて良好になる傾向があります。(当社調べ)

下記の数値は現場ヒアリングと業界動向から当社独自に算出した仮説モデルであり、ピラティス市場全体の各社の正確なデータを割り出したものではございません。

年代別平均LTV比較
スクロールできます
年代平均継続期間月額料金(想定)LTV(推定)継続率利用人数
20〜30代3〜6ヶ月12,000円36,000〜72,000円低(30〜40%)多い
40〜50代1〜2年15,000円180,000〜360,000円中(50〜60%)普通
50〜70代3〜5年以上15,000円540,000円以上高(70〜80%以上)少ない

このことから、年齢層別にアプローチ方法を明確に変える必要が出てきます。

マーケティング的ポイント
  1. 若年層(20〜30代戦略
    • 短期離脱前提で、入会促進×初期費用回収を重視
    • SNS広告(Instagram/TikTok)で低コスト集客
    • 「2ヶ月集中ダイエット」等の短期成果を訴求
    • 月額を安く設定、入会ハードルを下げる
  2. シニア層50〜70代)戦略
    • 長期継続前提で、LTV最大化×継続率向上を重視
    • 地域密着型マーケティング(MEO、チラシ、口コミ)
    • 「腰痛改善」「若返り」「健康寿命」を訴求
    • 丁寧なフォローアップ×コミュニティ形成で継続促進

利益率ベースで言えば、若年層で薄利多売するより、シニア層を確実に獲得・維持する方が事業の安定性と収益性が圧倒的に高いケースが多い実態があります。

しかしながら、シニア層はWebでの接点率・数ともに若年層より低いため、オフラインも織り交ぜながら戦略設計をする必要があります。

健康志向・フィットネス人口の動向は?

日本全体で健康志向が高まっており、運動実施率は上昇傾向にあります。

週1回以上の運動実施率推移
週1回以上の運動実施率(20歳以上)
  • 2022年度:51.5%
  • 2023年度:52.0%
  • 2024年度:52.5%(前年度比+0.5ポイント)

トレンドとしては、毎年僅かながら上昇傾向であり、健康意識の高まりとともにフィットネス参加者が増加している状況。

特にコロナ後の健康意識の高まりが、フィットネス市場全体の回復と成長を後押ししています。

スクロールできます
年度市場規模前年比特記事項
2019年度7,085億円コロナ前ピーク
2020年度約5,000億円▲約30%コロナ影響で大幅減
2021年度約5,248億円+5%回復開始
2024年度7,100億円+約35%コロナ前水準を回復
フィットネスクラブ市場動向

コロナ後の健康意識の高まり、24時間ジムやパーソナルジム、マシンピラティス等の多様化が市場回復を牽引しています。しかし油断は禁物であり、(後述しますが)倒産件数は過去最多であり、金額以外で差別化できない事業者は淘汰されている現実があります。

出典:スポーツ庁「令和6年度(2024年度)体力・運動能力調査」

出典:帝国データバンク「フィットネスクラブ・スポーツジム業界動向調査(2024年度)」

ピラティス業界のテクノロジー/デジタルのトレンドは?

ピラティス業界においても、デジタルマーケティングとテクノロジーの活用が競争優位性の決定要因となっています。検索エンジン対策、SNSマーケティング、予約システムのDX化が集客と継続率に直結します。

  • MEO対策
  • 検索エンジン(SEO対策)・AI検索(AIO/LLMO対策)
  • SNSマーケティング
  • 予約・会員管理システムのDX化

MEO対策

ピラティススタジオの集客において、MEO(Map Engine Optimization = Googleマップ最適化)が最も重要です。地域検索「〇〇市 ピラティス」の約70%がGoogleマップもしくは検索エンジンから流入します。

MEO対策の重要性を整理すると下記3点です。

  1. 地域検索の流入元
    • Googleマップ約70%、通常検索約30%
  2. Googleビジネスプロフィールの最適化項目
    • 基本情報の正確な登録(住所、電話番号、営業時間)
    • 写真の充実(外観、内装、マシン、インストラクター、レッスン風景)
    • 口コミへの迅速な返信(星4.5以上を維持)
    • 投稿機能の活用(イベント、キャンペーン情報)
    • カテゴリ設定(「ピラティススタジオ」を主カテゴリに)
  3. 効果
    • MEO対策により、来店数が1.5〜2倍に増加した事例あり

検索エンジン(SEO対策)・AI検索(AIO/LLMO対策)

日本の検索シェアはGoogle+Yahoo!で約90%前後。Yahoo!もGoogleエンジン採用のため、実質Google対策に集約されます。

検索エンジンシェア(日本)
  • Google:約75〜78%
  • Yahoo! JAPAN:約13〜15%(Googleエンジン使用)
  • 合計:約90%前後(実質的にGoogle対策=日本の検索対策)
  • Bing:約8%
  • その他:約2%

AI検索エンジンの台頭もあり話題になっていますが、全流入のうち1%前後であり過剰に予算投下する必要はないと当社は考えています。ただし、AI検索エンジンの利用者の急増に伴い、検索マーケット全体のゲームチェンジが起こっている状態なので看過はできません。

  • ChatGPT:会話型AI検索で「おすすめのピラティススタジオを教えて」といった質問に直接回答
  • Google Gemini:Googleが提供するAI検索機能、検索結果の上部にAI生成回答を表示
  • Perplexity AI:情報源を明示しながら回答する次世代検索エンジン

未来の投資として、一部予算をかけて準備をすることは必要ですが、商圏エリア内での確固たる差別化やポジショニング、MEOやSNSマーケティング等に予算をさきつつ、AIの基盤となるSEO対策に集中すれば自ずとAIでも言及されると当社では考えています。

マーケティング的ポイント

対策の方向性として、従来のSEO対策に加え、AI検索エンジンが参照する「高品質なコンテンツ」(ブログ記事、FAQ、口コミ、他社サイトや他媒体からの言及や引用)の充実が重要になっています。

特に、AI検索は「具体的な情報」を好むため、スタジオの特徴・料金・アクセス・口コミを明記したコンテンツを作成すべきです。

SNSマーケティング

次に見落としてはならない重要なチャネルとして挙げられるのは、InstagramとTikTokです。視覚的訴求力が高く、ビフォー・アフター、レッスン風景、インストラクター紹介が拡散されやすい特性があります。

その他、YoutubeやMeta(Facebook)内に動画広告を差し込むことで認知からスタートすることもぜひ検討してください。

予約・会員管理システムのDX化

ピラティススタジオの業務効率化と顧客体験向上には、予約・会員管理システムの導入が不可欠です。特に複数店舗展開や、グループレッスン+パーソナルレッスンの併用を行う場合、システム化により大幅な業務効率化が可能です。

システム名特徴主な機能導入事例
hacomonoフィットネス特化型会員管理、予約、決済、スクール管理、在庫管理CLUB PILATES Japan等
STORES 予約汎用予約システム予約管理、顧客管理、オンライン決済、メール自動送信中小ヨガ・ピラティススタジオ多数
RESERVA予約無料プランあり予約受付、顧客管理、メール配信個人スタジオ、小規模事業者
SLIMクラブ運営DX化入会決済、QRコード入退館、会員管理、統計出力大手フィットネスクラブ

SEO対策およびAIO(LLMO)対策は、施策を並べただけでは効果が出ることはありません。
SNSマーケティングで集客したところで、予約システムや会員管理システムが煩雑だと予約や利用継続に繋がりません。

ピラティス業界に限らず、データベースや予約機能を搭載しているWebサイトを展開する多くの事業者が頭を抱えるのが、この『予約・会員管理システム』だったりします。

  • システムが原因で変更できない(構造的に難しい)
  • システム会社にどのように説明すれば良いか分からない(時間的ロス)
  • 社内でハンドリングできる人がいない(リソース不足)

このような場合、真っ先に解決すべきは『予約・会員管理システムのDX化』です。

予約・会員管理システムの導入により、受付業務の時間を50%以上削減可能。顧客はスマホから24時間予約でき、満足度向上します。継続率が10〜15%向上する事例もあるので、ぜひ検討してください。

季節性・トレンド(繁忙期/閑散期)

ピラティス市場単体の月別入会率指数がないため、フィットネス業界全体で季節性・トレンドを年間整理すると下記のようになります。

フィットネス業界全体の月別入会数率指数
季節性・トレンド(繁忙期/閑散期)の目安
  • 繁忙期
    • 1〜3月:新年の目標設定、年度末前の「新しいこと始めたい」需要
    • 4〜5月:新生活スタート、夏前のダイエット需要
    • 9月:秋の健康習慣スタート、涼しくなり運動しやすい
  • 閑散期
    • 7〜8月:猛暑で外出控え、夏休み・お盆休みで中断
    • 12月:年末の忙しさ、クリスマス・正月準備で優先度低下

【ポイント】閑散期にキャンペーン(入会金無料、初月半額)を実施し、平準化を図ることが理想的。

ただし、TVCMやTV番組で「ピラティス」が取り上げられると瞬間的に需要が跳ね上がることもあります。

出典:“超効率ボディメイク”に“暗闇系”…人気拡大「マシンピラティス」とは?

主要チェーン料金体系・ビジネスモデル比較(2026年1月最新)

ピラティス市場では、価格帯別に明確な差別化が進んでいます。以下は主要5チェーンの料金体系とビジネスモデルの比較です。

スタジオ名月4回プラン月8回プラン使い放題プラン店舗数
URBAN CLASSIC PILATES8,580円10,780円12,980円95店舗
Rintosull8,800~10,800円16,800円250店舗超
CLUB PILATES10,890~15,950円18,000~24,090円37,290円85店舗
ピラティスK11,220~13,420円15,070円~131店舗
zen place pilates約12,650円
(グループ)
139店舗
※ zen placeはプライベートレッスン中心: 2回19,800円~/月、4回36,960円~/月

価格帯別ビジネスモデルの特徴は下記の通りです。

  1. 低価格帯8,000~11,000円/月4回
    • URBAN CLASSIC PILATES、Rintosull
    • ビジネスモデル:サーキット形式、予約不要、回転率重視
    • ターゲット:20~40代女性、コスパ重視層
    • 特徴: 大量出店による規模の経済、LAVA等の既存顧客基盤活用
  2. 中価格帯11,000~16,000円/月4回)
    • ピラティスK、CLUB PILATES
    • ビジネスモデル:音楽×ボディメイク(ピラティスK)、世界標準プログラム(CLUB PILATES)
    • ターゲット:30~50代女性、体験価値重視層
    • 特徴:ブランド力による差別化、グローバル展開(CLUB PILATES)
  3. 高価格帯プライベート中心20,000円
    • zen place pilates
    • ビジネスモデル:マンツーマン指導、本格派ピラティス
    • ターゲット:40~60代女性、効果・質重視層
    • 特徴:老舗ブランド、国際資格保持者による指導

月4回8,580円〜16,000円の価格レンジに市場が集中している状態です。

「低価格×大量出店」(Rintosull)と「中価格×体験価値」(ピラティスK、CLUB PILATES)の二極化が進行し、高価格帯は少数精鋭モデルで安定している構図が見受けられます。

スクロールできます
項目グループレッスン型プライベート型
月額単価10,000〜20,000円35,000〜40,000円
1セッション定員4~12名1名
時間単価(売上)約12,000〜30,000円/h約8,000〜10,000円/h
スケーラビリティ高(多店舗展開向き)低(限定出店)
顧客単価LTV低〜中

出典:
• Rintosull公式 https://rintosull.jp/price/
• zen place pilates公式 https://zenplace.co.jp/price
• URBAN CLASSIC PILATES公式 https://urbanclassic.jp/price/
• ピラティスK公式 https://pilates-k.jp/price
• CLUB PILATES公式 https://www.clubpilates.jp/
• note「ピラティススタジオ店舗数ランキング(2025年12月版)」https://note.com/hidesharez/n/nc1d32a0bbade

収益モデルと継続率

ピラティススタジオの収益モデルは、月額会員制+継続率がメインです。
グループレッスンとパーソナルレッスンの組み合わせ、回数券・チケット制、オンラインレッスンなど多様化しています。

一般的な料金相場(月額)
  • グループレッスン(月4回):10,000〜20,000円
  • パーソナルレッスン(1回):8,000〜10,000円
  • パーソナルレッスン(月4回):35,000〜40,000円
  • 入会金: 5,000〜30,000円(キャンペーンで無料化が一般的)

規制・資格

ピラティスインストラクターに法的な資格要件はありませんが、民間資格(Balanced Body、BASI、FTP等)が業界標準となっています。スタジオ運営には、建築基準法、消防法、個人情報保護法の遵守が必要です。

補助金・助成金

ピラティススタジオ開業時に活用可能な補助金

  • 小規模事業者持続化補助金:販促費用(チラシ、ウェブサイト制作)に最大50〜200万円
  • IT導入補助金:予約システム、会員管理システム導入費用の一部を補助
  • 地方自治体の創業支援補助金:地域により異なる(要確認)

ピラティス業界の主要プレイヤー・店舗数ランキングは?

ピラティス市場の主要プレイヤー企業と各店舗数を比較すると下記のようになります。(店舗数順にしているため、実際の売上高は異なる可能性があります)

主要ピラティススタジオチェーン店舗数ランキング
スクロールできます
順位スタジオ名店舗数特徴
1位Rintosull(リントスル)230店舗超マシンピラティス専門LAVA系列、急成長
2位Zen place pilates139店舗国内最大手、グループ+プライベート
3位ピラティスK131店舗女性専用、音楽×ボディメイク特化
4位CLUB PILATES85店舗世界最大チェーン、日本展開拡大中
5位URBAN CLASSIC PILATES約70店舗マシンピラティス専門、サーキット形式

合計では、上位5社で700店舗(2026年2月時点)という状態です。また、全国推計のピラティススタジオ総数は約1,700店舗(ポータルサイト掲載ベース)となっています。

過剰出店と撤退・廃業リスクはどんな推移?

ピラティス市場は急成長している一方で、フィットネス業界全体では倒産件数が過去最多を記録しています。差別化できないスタジオは淘汰される構造です。

フィットネス業界倒産件数推移

また、2025年8月には大型倒産事例として記憶に新しい株式会社ヨギーの破産が挙げられます。

  • 破産決定: 2025年8月1日
  • 負債総額: 約6億2,000万円
  • ピーク売上: 19億3,942万円(2018年12月期)
  • 要因: ヨガ・ピラティススタジオの差別化不足、競合激化

出典:東京商工リサーチ「フィットネスクラブの倒産が過去最多。背景に『差別化』【東京商工リサーチ】」2024年4月
出典:PRESIDENT Online「フィットネス業界の倒産が急増」2024年

マーケティング的ポイント

ピラティス市場は成長しているが、「差別化なき出店」は倒産リスクが高い。
明確なポジショニング(年齢層、サービス内容、価格帯)× デジタルマーケティング最適化が生存の鍵。

プラットフォーム分析・成長トレンド分析

ピラティス市場は2025年も爆発的成長を続けており、主要チェーンの出店戦略が明暗を分けています。以下は最新の店舗数データと市場シェア分析です。

スクロールできます
順位スタジオ名2025年1月2026年2月増減成長率店舗シェア
1位Rintosull(リントスル)107店舗250店舗超+103店舗+133.3%35.7%
2位zen place pilates117店舗139店舗+22店舗+18.8%19.8%
3位ピラティスK119店舗131店舗+12店舗+10.0%18.7%
4位CLUB PILATES74店舗85店舗+11店舗+14.8%12.1%
5位URBAN CLASSIC PILATES69店舗95店舗+26店舗+37.6%13.5%
主要5社合計486店舗700店舗+174店舗+44.4%

各企業をおさらいすると下記のようになります。

  1. 【店舗数1位】Rintosull(リントスル)
    • 店舗数:250店舗超(業界No.1)| 成長率: +113.3%(ほぼ倍増)
    • 戦略:LAVA系列の既存顧客基盤活用、LAVA店内スタジオ併設による出店コスト削減
    • ターゲット:ホットヨガ卒業生→マシンピラティス誘導(クロスセル)
    • 強み:全国630店舗超のLAVAグループネットワーク、3ブランド通い放題プラン
  2. 【老舗安定】Zen place pilates
    • 店舗数:139店舗(2位) | 成長率: +18.8%(堅実成長)
    • 戦略:高単価プライベート×老舗ブランド、質重視の出店
    • ターゲット:40~60代富裕層、本格派志向
    • 強み:国際資格保持インストラクター1,400人超、2006年~の実績
  3. 【調整期】ピラティスK
    • 店舗数:131店舗(3位)| 成長率: +10.0%(微増)
    • 戦略:女性専用×音楽ボディメイク、選択と集中の店舗整理か
    • ターゲット:20~40代女性、エンタメ性重視
    • 課題: 競合激化による店舗統廃合の可能性
  4. 【グローバル展開】CLUB PILATES
    • 店舗数:85店舗(5位)| 成長率: +14.8%(着実成長)
    • 戦略:世界1,000店舗超のノウハウ活用、2025年末120店舗目標
    • ターゲット:30~50代、ブランド志向層
    • 強み:世界最大級チェーンの信頼性、4段階レベル別プログラム
  5. 【差別化型】URBAN CLASSIC PILATES
    • 店舗数:約95店舗(4位) | 成長率: +37.6%(堅実成長)
    • 戦略:サーキット形式×予約不要、都市部集中出店
    • ターゲット:30~40代OL、時短志向
    • 特徴:1回30分、低価格×回転率重視

上記は、全体数字を整理および当社独自の調査による見解となり、運営実態は異なる場合がございます。

デジタルチャネル構造と情報探索フロー

ピラティスに特化したものではないですが、来店型サービスの店舗探しでは、Googleマップ/Google検索が主要導線になりやすいことが調査で分かっています。その結果、実際に店舗探し手段の調査では「Googleマップ」「Google検索」がそれぞれ60.2%で同率トップとなっている状況です。

顧客の情報探索フロー
  1. 【検索】「〇〇市 ピラティス」「近くのピラティススタジオ」でGoogle検索
  2. 【比較】Googleマップで上位3〜5店舗を比較(口コミ、写真、料金)
  3. 【詳細確認】気になったスタジオの公式サイトで詳細チェック(料金、アクセス、雰囲気)
  4. 【SNS確認】Instagramでスタジオのアカウントをフォロー、投稿内容・雰囲気を確認
  5. 【体験予約】公式サイト/予約システム/LINEアカウントから体験レッスン予約
  6. 【来店・入会判断】体験レッスン後、その場で入会(入会金無料キャンペーン等)

ただし、GoogleMapで検索したとしても外観・内観だったり、雰囲気が分かる画像や情報が乏しいと離脱され他社に流れるリスクもあるので注意が必要です。

店選びは“Googleマップ”が主流? 写真やクチコミが少ない店はスルーされる時代に

デジタルチャネル別の重要度と検証データ

ピラティス市場において、有効かつCVに繋がりやすいチャネルは下記の通りです。

スクロールできます
チャネル検索ニーズセグメント重要度
MEO(Googleマップ)地域検索「〇〇市 ピラティス」⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
SEO(自然検索)「ピラティス 効果」「腰痛 改善」⭐️⭐️⭐️⭐️
Instagram視覚的訴求、ビフォーアフター⭐️⭐️⭐️⭐️
リスティング広告「ピラティス 体験」など直接検索⭐️⭐️⭐️⭐️
Facebook40代以上のシニア層⭐️⭐️⭐️
TikTok短尺動画、トレンド活用⭐️⭐️
その他(口コミサイト等)比較サイト、ポータル⭐️⭐️

ただし、Webサイトの状況、検索順位、企業資金によって対策する順番や優先度は都度変化します。

狙うべきターゲット層や訴求内容、季節変動によっても変わります。ましてや、今後少子化がより加速していくため、『日本人だけではなく外国人向けの集客も検討しておく/海外進出する』といった対策も必要になることでしょう。

まとめ

ピラティス市場は、拡大傾向であり今後も加速することが想定されるが日本国内の人口減少が見受けられるため、どの年齢層を、どのタイミングで獲得するかの戦略立てが重要になってきます。

市場整理
  • 2024年:約1兆6,799億円(107億ドル)
  • 2033年予測:約3兆9,407億円(251億ドル)
  • 年平均成長率(CAGR):8.90%
  • 約12兆4,815億円(795億ドル)、年平均成長率8.39%

特に、若い人向けのキャンペーンは即効性があるもののLTV換算すると割に合わないことも見受けられるため、40代〜70代までの人口が現時点では見込める層を狙っていくことが吉ではないかと当社は考えています。

よくある質問

ピラティス市場は今後も伸びる?

伸びる見込みです。ただし参入も増えているため、立地とポジショニングが曖昧なスタジオほど不安定になる局面です。

ピラティスの集客は何から始めるべき?

効きやすい順に見ると、MEO(Googleマップ)→SEO(検索コンテンツ)→Instagram(雰囲気・人・体験価値)です。まずは地域検索の受け皿を固めるのが合理的です。

「地域名+ピラティス」で上位に出すには、何が効く?

Googleビジネスプロフィールの情報整備に加え、写真・口コミ・投稿など“更新されている感”が重要です。まずマップ→次に公式サイト、という見られ方が多い前提で設計します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

勝浦 聖史のアバター 勝浦 聖史

大学卒業後、旅行・観光業界を経て東証スタンダード上場の株式会社ジオコードに入社。SEOディレクターとして累計1,200社以上のサイト解析・設計に携わる。その後、東証グロース上場の株式会社AViCにて、SEO・LLMO(AI検索最適化)・LINEマーケティングの技術責任者を歴任。独自ツールの開発による自動化で月間150時間の削減を実現し、部門の営業利益率を3%から27.1%へ改善し、事業に貢献。株式会社ワクドリを創業し、内部に入り込んで泥臭く「実行」まで伴走し共創するパートナーシップを掲げてプロジェクトに取り組んでいる。

目次